Hula Halau 'O Leilaniが出場した大会のレポートです。

29st Annual Queen Lili'uokalani Keiki Hula Competition

2004年7月29〜31日  クイーンリリウオカラニ2004  オアフ島  NBCホール
小川美穂子7月29日〜31日の3日間に渡り、29回目を迎えたクィーンリリウオカラニ ケイキフラ大会が、ホノルルのNBCアリーナにて今年も盛大に開催されました。日本からは、直接エントリーしていた我がハラウと、今年からスタートした日本大会で見事優勝したハラウの2ハラウが初めて参加を認められました。私が出場を認められた通知を受け取ったのは去年のクリスマスイブ! 
いつかリリウオカラニに”というのを目標にして、3年前からハワイのケイキフラ大会に出場していた私達にはとても嬉しいクリスマスプレゼントとなりました。しかし、よ〜く書類を読むと、今年からの改定ルールで1992年以降誕生の子までの出場となり、昨年まで認められていた 大会時12歳の子達の参加ができなくなったのです。これは私達にとって大きな痛手!今までこの大会出場を夢見てがんば っていた子達が全滅!そして、大会出場経験のない子がほとんどの、新しいメンバーでリリウオカラニという大舞台に挑戦 する事となったのです。
また、直接エントリーの我がハラウには、カヒコ部門への出場資格も与えられました。
この大会のカヒコは、全ハラウ同じ課題曲が与えられ、各クムのオリジナリティー溢れるチャントスタイル、振り付けで競い 合います。知らないで観ていると“エッ?同じ曲なの?”というほど各ハラウ様々なスタイルで、クム達の創造性の素晴らしさ に目を奪われます。
今年のカイカマヒネ(女の子)の課題曲は“He Mele Pai Ali’i No Ke’elikolani”という曲で、Ke’elikolaniという カメハメハ1世の直の子孫であり、その財産を受け取り、後にその遺産がカメハメハスクール建設の基金になったという女王 の曲でした。彼女は才知に富んでいて、とても頭の切れる、国民に愛された素晴らしい女王でした。 私にとっては、カヒコを自分で作るというのはもちろん初めての事。またそれをハワイの尊敬すべきクム達に混じって披露 するのは、私のチャントも含めてものすごいプレッシャーでした。 でも強い味方、私の友達であり師でもある、トレイシー(1994 ミスアロハ)&ケアヴェ・ロペス夫妻の協力を受け、なんとか完成 させる事ができました。

大会に向けてレッスン!2月から選ばれた17名の子供達と本格的なレッスンに入りました。約半年間、週に2回は顔を合わせ、後半は日曜日も返上してレッスンです。今回のメンバーには、飛び抜けて目をひく上手な娘がいなかったので、17名が協力し合い、励まし合い、舞台の上で1人の人となる事が目標でした。
踊りやフォーメーションは厳しいレッスンの中で何とか形になってきましたが、一番肝心なフラに対する情熱やパワー、リリウオカラニに出場できる事への喜び、誇りが今回のケイキメンバーからはなかなか感じ取る事ができませんでした。
どうやって子供達の士気を上げるかが最大の悩み・・・・。それを引きずったままハワイへの旅立ちとなってしまいました。

バスの前で集合写真私達のアウアナは“Kaulana Kane’one”だったので、ハワイ2日目にはスクールバスを借り皆でカネオヘ見学へ。
ヌアヌパリからカネオヘの町やコウラウ山脈を見学していると、ちょうど雨が降り出し、歌詞と同じようにその霧雨で肌を濡らす事ができました。日本大会で優勝し、急遽連れて行く事になったマスターケイキ出場の海斗くんの“Wiahole E”と重ねて、カネオヘからハウラウへとMo’oleloの旅をし、最終練習を行ないました。

会場エントランスそしていよいよ3日間に渡る大会のスタートです!

午前中にリハーサルを終えた後、親も含め関係者全員でとても深いミーティングの場を設けました。今まで何度も何度も子供達とは精神的な部分の話し合いをしてきましたが、まだなお彼女達の意欲は中途半端なものに思われ、私をはじめアラカイ達からの最後のエールを送り、子供達と健闘を誓い合いました。

悔いを残さないよう、そして私達日本のケイキに素晴らしいチャンスを与えてくれたハワイの人々に恥じないよう・・・・。夕方から生徒達はソロで出場した海斗くんの応援をしながら大会を観戦していました。肌で感じたカネオヘの空気や風、目にした山の濃く深い緑や海の青さ、そして大会会場の雰囲気やソロで元気一杯に美しく力強く踊るハワイの子供達の姿や、周りの大人達の一生懸命な姿・・・・。子供達はちゃんと感じ取ってくれたようです。

大会での演技2日目は半年かけて作り上げた作り上げたカヒコです。レイメーカーがヒロに渡り素晴らしくフレッシュなパラパライで見事なハクを編み上げてくれていました。
衣装を身に付け、レイ・ハク・クペエで飾られた子供達の顔は今までに見たことがないほど引き締まって、緊張の中にも自信がみなぎっているように見えました。
チャンター席に座って、入場してくる子供達を目で追うと、どの子の顔もこの場でフラを踊れる喜びに満ち溢れ輝いていました。 ずっと私が子供達に求めていた表情で堂々とステージに立っています。私は素晴らしい演技ができると確信しました。
大きな大きな挑戦であったカヒコを終えた後は本当にホッとしました。そして明日のアウアナは心から楽しめると・・・・。

アウアナ3日目はいよいよ最終日、アウアナです。
昨晩ホテルに帰ってから、髪をカーラーで巻き上げ、朝には薄っすらメイクもし、皆お人形さんみたいです。衣装はカネオヘの緑をイメージした白地にモンステラのプリント。パカラナの淡いグリーンのレイを着け、白のデンファレとシダで編んだハクを頭に飾りました。
子供達をステージに送り出すと、私はバンドスタンドで彼女達の演技を見守りました。 堂々とした息の合った演技。実際に見た緑美しいカネオヘの光景を見事に踊ってくれています。一人一人の表情も今迄に見たことないほど素晴らしいものでした。去年までのケイキメンバーと全てにおいて比較されっぱなしだった今回のメンバー・・・・。
“あの子達が・・・”と踊りを見守る目からは涙が溢れて止まりませんでした。
素晴らしい演技に私も周りもただただ満足! その上まさか入賞するなんて!!

カイカマヒネ アウアナ出場20ハラウの中、1位のカムエラ、2位のオラナ、3位のサニー・チンに続いての4位入賞です。
集合写真“Mihoko Ogawa”の名がコールされると、会場にいたメンバー、親、応援に来てくれていた生徒達総立ちで歓喜の声を上げていました!
高い目標を持って子供達と多くの試練を越えて頑張った半年間、ライヴで見たハワイの子供達の素晴らしいフラ。どれもが最高の経験でした。

大会に出場する度にハラウの絆は深まり、より強い信頼関係とつながりをもった“フラオハナ”へと成長してくるのを感じます。
たくさんの人の協力を得、周りの人への感謝を感じ、時には忍耐し調和し合い子供達が大きく変わっていく場に立ち会える喜びを改めて感じた大きな挑戦でした。


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